星撮り日記

レムナント三日会わざれば刮目して見よ

2019/12/11
天体写真 3
天体写真 SIGMA135mm simeis147 sh2-240 D810
こんにちは。nabeです。
先日の記事に載せたレムナントですが、処理するためにPixinsightを導入したというお話をしたと思います。あの後も何度か処理の試行錯誤を繰り返して、段々と使えるようになってきました。

それでレムナントを再処理したのですが、つい先日「これが今の自分の限界です」と言った画像を上回る処理が出来たので、再掲ではありますが画像を載せておこうと思います。素材はすべて同じものです。

男子三日会わざれば刮目して見よ。ということで。

Re_simeis147-3-ps_starless-ps_2.jpg

レムナントsh2-240「Simeis147」Rev.2

撮影日:2019/11/30, 22:53:14~
カメラ:Nikon D810(HKIR改造)
レンズ:SIGMA 135mm F1.8 DG HSM Art (F2.8)
フィルター:OPTLONG UHC NK-FF
架台:AZ-GTi
ガイド:ToupCam+75mmレンズ+PHD2
設定:ISO3200 180秒×95枚(285分)ダーク・フラットあり
撮影地:群馬県妙義山
処理:ステライメージ8/PhotoshopCC/FlatAidePro/StarNet++/Pixinsight
備考:若干トリミングあり


追記:Rev.3
Re_simeis147-3-ps_starless-ps2.jpg
ちょっと青みが強すぎるという指摘があったのでカラーバランスを整え直してみました。レムナントの処理に没頭しすぎてレムナントがゲシュタルト崩壊してきました。微光星が青に寄ってしまうのは収差の影響も大きいみたいです。F2.8でも若干の軸上色収差と最周辺まで点にはならないこのレンズの限界かもしれません。もしかしたらPixinsightに補正するコマンドがあったりするかも?



まだまだ使いこなせていない機能が多いので、完全にPixinsightで処理できてはいません。今の所プリプロセッシングからリニア処理を経てストレッチをしてノンリニア編集をPhotoshopやフラットエイドで行っています。

コメント 2019-12-11 083800

前回の画像もPixinsightでストレッチまでの工程は同じなのですが、今回はストレッチに「arcsinh stretch」を使用してみました。かんたんに説明すると、星や星雲の彩度を保ったままリニア画像をノンリニア画像にストレッチしてくれる神ツールです。

処理フローのこの部分を変えただけで激的に画像が良くなりました。まだ試用期間は残っていますが、もう購入は決まったようなものです(笑)

TIF_TIF_simeis147-2_sd_starless-ps-pi.jpg
ちょうど3日前に「今の限界です」として掲載したレムナント。

うーん、天と地ほどの差がありますね。レムナントの赤を無理やり表現しようとしたせいで赤一辺倒な画像で、淡い部分の階調はのっぺりとしてしまい、とてもじゃありませんがいい画像とは言えません。

3日で限界は越えられる。

そう、Pixinsightならね!



Pixinsightは英語のソフトですが、基本的なチュートリアルは蒼月城さんが丁寧にテキストと動画で解説してくださっています。TipsをまとめたGoogle+が消えてしまっているのは非常に残念ですが、SWATブログ記事とYoutubeの動画を見るだけでも出来ることが相当広がります。

https://unitec.cocolog-nifty.com/imageprocessing/

製品版は230ユーロと、決して安いソフトではありませんが、45日間は試用期間となりすべての機能と書き出しを無料で試すことが出来ます。

今回レムナントを激的に改善したarcsinh stretchだけでも試す価値はあると思います。
あと、automatic background extraction(通称アベさん)もかなり強力です。フラットエイドに匹敵する強力なカブリ除去です。

ぜひ皆さんも3日で限界突破してみてください(笑)

ただ、鬼のようにメモリーを食うので、D810の画像を100枚ほど処理しようとしたら32GB搭載しているRAMを使い切ってエラーを吐いて止まりました。64GB積みたくなりますね…。
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Comments 3

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Sam

こんにちは

nabeさんこんにちは。とうとうPixInsightですか!
使いこなせるまではすごく敷居が高いですが、確かにすごいソフトですよね。

カブリ処理は私はDynamicBackgroundExtraction (DBE)の方をよく使っています。
こちらもものすごく強力で、ついついフラットを撮りたくなる衝動に駆られます。

ところで、私はarcsinh stretchの方はあまり使っていません。過去にQBPを使った時に恒星の色が結構変わってしまったことがあるので、いまはSTFとHistgram Transformationでシンプルにストレッチしています。でもまた使ってみようかなと思いました。

PIはたくさん機能がありすぎるので、私もまだまだ使いこなせていませんが、知らない機能の中にも有効なものがあるのがわかると嬉しかったりします。いまだに宝探し気分です。

2019/12/11 (Wed) 17:49
nabe

nabe

Re: こんにちは

Samさん、こんばんは。コメントありがとうございます。

Pixinsightいいですよね。ABEで星雲までカブリ判定してしまった時はDBEを使いますが、暗すぎるとうまくアンカーが打てずに不完全なカブリ処理になってしまうことがあり、基本的にはABEで処理するようにしています。楽ですし(笑)

星の色が変になってしまった件、もしかして、サチった輝星がシアンやマゼンタ一色になってしまう現象でしょうか?公式のドキュメントにも「元画像の輝度が飽和しているとそうなるよ」と書いてあるので、仕様のようです。自分の場合はStarNet++で恒星を分離した後に恒星だけにトーンカーブをかけてハイライトをわざと飛ばすことで解決しました。

>宝探し気分
とてもわかります(笑)公式のドキュメントをGoogle翻訳しながらちょっとずつ試しているところですが、毎回新しい発見があってとても楽しいですよね。果たして試用期間が終わるまでに試し切ることはできるのか(笑)

2019/12/11 (Wed) 18:33

Sam

ありがとうございます

nabeさんに触発され、私もURLの記事でArcsinhStretch再開しました。
これ、やはりいいです。色の出方の初動値が雲泥の差です。
画像処理かなり進めやすくなりました。
どうもありがとうございました。

2019/12/30 (Mon) 20:50
天体写真